コーディングの方法
コーディング項目
A. サンプル情報
■放映日・放映曜日・時間帯・放送局
B. 「CM情報」の入力
以下はCMではないものとして除外する。
・番組宣伝
・通販
■コーディングの例
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■広告主体/企業
- 自由記述
C. 「五輪スポンサー情報」の入力
■五輪公式スポンサーであるか否か
広告主体/企業に入力した「自由記述」をもとに、公式スポンサーであるか
否かを判定。
【基準】「TOKYO2020 スポンサー一覧」の81社(以下記載)であるか否かで判断する。
分析対象のCMは以下の公式スポンサー81社のCMに限る。
[“五輪公式スポンサーのCM”の場合のみ入力]
■「オリンピック」「TOKYO2020」というキーワードの使用
【基準】 テレビCM中で出演者または吹き替え音声などにより、「オリンピック」
または「TOKYO2020」というキーワードが使用されていたかどうか。
■五輪ロゴの使用
【基準】 CM内の映像表現において、オリンピック/パラリンピックの
公式エンブレムが使用されていたかどうか。
下図の2つのエンブレム、もしくはどちらか一方のロゴを対象とする。
ロゴが小さい場合、一瞬しか映らない場合でも使用したとする。
D. 「オリパラ・スポーツ・アスリート情報」
■アスリートが登場しているか
【基準】 CM内の映像/音声表現において、身体的外見の特徴により判断し、アスリートが
出演しているかどうか。
[“アスリート登場の有”のCM”の場合、アスリートごとに、全員分のデータを入力する。]
■アスリートの性別
【基準】 肌の色や顔のつくりなどの身体的外見の特徴および声、衣装などから分類し、
アナウンスのある場合はそれを加味して分類する。
■出身国の記述
- 自由記述で入力する
・CM情報や事前知識で、選手名が分かる場合などは、調べて出身国を書く。
・選手名などが分からない場合は、「不明」として記入する。
・「12. アスリートの性別」で、「競技グループ」として登場した場合は、
出身国は記入しない。
[「14.五輪」または「15. パラ」のどちらか一方だけを入力]
■出演アスリートの専攻(五輪)
【基準】・出演アスリートが専攻しているオリンピック種目を記入する
(スポーツシーンが無い場合でも記入する)。
・出演者の身体活動から判断し、アナウンスがあった場合はそれを含めて判断する。
・判断ができない場合で、選手名やチーム名がわかる場合は、何の種目なのか
検索して記入する。
[「14五輪」または「15. パラ」のどちらか一方だけを入力]
■出演アスリートの専攻(パラリンピック)
【基準】 出演アスリートが専攻しているパラリンピック種目を記入する
(スポーツシーンが無い場合でも記入する)。
出演者の身体活動から判断し、アナウンスがあった場合はそれを含めて判断する。
判断ができない場合で、選手名やチーム名がわかる場合は、何の種目なのか
検索して記入する。
■競技シーンが映っているかどうか
【基準】 映像や音声から判断し、登場したアスリートがオリンピック/パラリンピック競技を
行っているかどうか判断する。アナウンスのある場合はそれを含めて判断する。
オリンピック/パラリンピック競技の道具を使った一定の動きに当てはまるもの
(野球の素振り、サッカーのリフティングなど)もスポーツシーンとする。
アスリートが道具を持っているだけ、ユニフォームを着用しているだけの場合は
競技シーンとしてカウントしない。
E. 「主人公+準主人公の特定」
「個人」の人数を自由記述で入力
ここで記入した数だけ「登場人物」のデータを入力する。
【基準】 「集団」・「エキストラ」・「完全な脇役」は分析対象としない。
その人物がいなければ、ストーリーが成り立たないような設定の「脇役」的な人物は
「準主人公」扱いとする。
[“18. 主人公+準主人公の人数”分のデータを入力する。]
■性別
【基準】 性別、年齢、肌の色や顔のつくりなどの身体的外見の特徴および、衣装などから分類する。
アナウンスのある場合はそれを含めて分類する。
[“18. 主人公+準主人公の人数”分のデータを入力する。]
■年齢
【基準】 性別、年齢、肌の色や顔のつくりなどの身体的外見の特徴および、衣装などから分類する。
アナウンスのある場合はそれを含めて分類する。
[“18. 主人公+準主人公の人数”分のデータを入力する。]
F. 職業労働の内容と「家事」
■家事または職業労働をしているか
【基準】 家事を含む職業労働を演技として描写しているかを分類する。
・CMの出演者として商品を紹介する行為は、職業労働とはしない。
・現実的にあり得ない設定の労働行為(例、ハエに扮した芸人が着ぐるみを着て掃除、
時代劇の恰好をしている侍)は、職業労働とはしない。
・「スーツを着ているだけ」「家庭にいるだけ」では、職業労働とはせず、「オフィス
などで労働に「従事」していることが分かる」「実際に家事をする」場合等において、
「している」とする。
・明らかな労働をイメージさせるユニフォームを着用している場合は、職業労働とする。
■家事または職業労働の内容の詳細
自由記述で、職業労働の内容をわかりやすく記入する。
明確な職業がない場合は、労働の内容を記入する。
「家事」、「会社員」、「原稿を取りにきた編集者」
「自営」→ もう少し詳しく「魚屋」
■ 「家事」をしている場合の詳細
「22. 職業労働の内容を具体的に」が「家事」である場合、その内容を選択する。
【基準】 家庭内で何の家事をしているかを行動や状況から分類する。
1.掃除:部屋の掃除や風呂掃除など掃除全般
2.洗濯:洗濯機の使用、洗濯物を干す・取り込む・畳む
3.料理:食事の支度、弁当の用意等
4.育児:子供のお世話全般、送り迎え等
5.買い物:スーパーなどへの買い物
6.その他:その他の家事とされる行為
画面が編集されているケースで、手だけが写って料理・しているシーンが
カットアップされた場合などは、登場人物が家事をしている、と判断する。
■家事の分担をしているか
【基準】 家事をしている人物がどのぐらいの割合で分担しているかを下の4つで分類する。
・メイン(ほとんど家事をしている)
・サブ(サポートや手伝っている)
・共同(平等な仕事量)
・わからない場合は「なんともいえない」に分類する。
G. コロナ禍の反映の有無
■ソーシャルディスタンスが保たれているか
【基準】 密集とされる距離(2mの間隔、お互いが手を伸ばした際に触れる程度の間隔)を
基準として、登場人物同士の距離が保たれているか。
主人公・準主人公のソーシャルディスタンスが保たれているか。
しかし、家族だけの空間だと判断できる場合、および家族であるか判別不能な場合は
記入しない。
■マスクを着用しているかどうか
【基準】 出演者がマスクをしているか。
■ボディタッチをしているかどうか
【基準】 出演者がボディタッチをしているか。
■密閉
【基準】 CMの舞台を分析する。
・屋根や壁がある場合は屋内として密閉とするが、
家庭内・家族だけの空間は密閉としない。
・窓など換気が確認できた場合、密閉ではないものとする。
■密集
【基準】 ソーシャルディスタンスが保たれていない状態で大人数でいる場合。
■CMの舞台
以下の項目が当てはまる場合に記録する。
※以下はコロナ禍によってクラスターが発生するなどした舞台である。
・飲食店
・コンサート
・BBQ
・海水浴
・映画館
・会食
・飲酒
H. ダイバーシティ表現の有無
■LGBT描写
【基準】 CMの内容にLGBTの描写がされているか。言動等から判断する。
■宗教的描写
【基準】 CMの内容に宗教的描写がされているか。それぞれの宗教ごとの特徴的な服装や
言動から判断する。実際にある宗教のみ記入する。
・祈り
・寺社、僧侶や巫女、神父の登場
・超科学的な現象の描写
■ ハンディキャップを持った人の出演
【基準】 ハンディキャップを持った人が映像に出演しているか。ハンディキャップとされるのは、
身体的又は知的障がいを持った人に加え、骨折などの一時的な身体的障害の人とする。
■家族の出演
【基準】 CMのストーリーから家族が登場しているか。
・未成年であり夫婦間のこどもであると考えられる人物が出演している。
・状況や関係性から一つの家族であるとされる。
■コロナの話題に触れるか
【基準】 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する発言、また字幕などがあるかどうか。
■その他、多様性(多民族の登場、身体的多様性、企業のダイバーシティ戦略)
に関する演出について自由記述
【基準】 「多様性」「ダイバーシティ」に関連して、気づいたことがあれば記入する。
■備考
分析を進めていく家で、何か気づいたことがあれば記入する。